基本設計を無償でする意味

愛するということはお互いに見つめあうことではなく、ともに同じ方向を見つめることだ。

サン・テグジュペリ

依頼者(クライアント)とは同志でありたいと思う。その後の人生を大きく左右する家づくりのパートナーは、同じ夢をいだく良き理解者であるべきだ。全く違う人生を歩んできたもの同士が、信頼関係を築くことはそれほど簡単なことではない。しかし、信頼関係は家づくりの満足度や完成度にそのままリンクする。それを解決するための方法のひとつが、基本設計を無償にすること。その期間は依頼者ではなく相談者として対応する。本音を言いやすい環境を作るためにお金のバリアを取払うことは重要なことだ。ボク自身も欲を絡めず、建築家として純粋に最善のものを提案できる。契約は信頼の証しと基本設計の終わりを意味する。そして、それは相談者が依頼者(クライアント)に変わる時でもある。