施工図が好きだ。

案はいつも施工図と同時進行で考える。だから、最初の提案の時でさえも、既に要所の納まりは施工図で確認が出来ている。 もちろん、施工図をクライアントに見せることはない。あくまでも案に対する確信と自信の裏付けのためである。 施工図は、イメージを伝えたり演出したりするものではない。ましてや説得したり魅せるものでもない。あくまでも正確さと確実さを担保する図面だ。 そこに職人の技が加わることで、新たな創造が生まれる。施工図は信頼の和を築く要の図面だ。